何百万円もの借金

破産宣告の際に抱えている借り入れにあたりその保証人を立てている場合には、きちんと相談をしておいたほうが無難です。

 

ふたたび、改めて言いますが、保証人となる人物が存在するときは、破産の前段階でよくよく検討する必要があります。

 

つまりは自己破産をしてOKが出ると、保証人になっている人がそれらの借り入れをみんな果たすことになってしまうからです。

 

なので、破産をする前に保証する人に、これまでの経緯やおかれた現状を説明し謝罪をしなくてはいけないでしょう。

 

これらは保証人の立場からすると不可欠なことです。

 

友人等のあなたが破産手続きをするのが原因で有無を言わせず数百万ものローンが生じてしまうわけですから。

 

そうなると、以降の保証する立場の人の行動の方法は次の４つです。

 

まず保証人である人が「すべて支払う」という方法です。

 

保証人となる人がその何百万円もの借金を簡単に支払うことができるほどのような現金をたくわえているならば可能になります。

 

しかしながらあえて破産申告せずに保証人となる人に立て替えをお願いして、あなた自身は保証人自身に月々一定額を返すという方法も取れるかと思います。

 

保証してくれる人があなたと信頼関係にあるのなら、いくらかは返金期間を延ばしてもらうことも可能かもしれません。

 

それにまとめて返済できないとしても、金融業者も相談すれば分割に応じることもあります。

 

あなたの保証人に債務整理を行われてしまうと、カネが一銭も手に入らない可能性があるからです。

 

また保証人が債務者のお金を代わりにまかなう財産がない場合は、あなた自身とまた同様にどれかの借金の整理を選ばなければなりません。

 

続いてが「任意整理」を行う方法です。

 

この場合貸方と落としどころをつけることによって、数年の時間で弁済していく方法になります。

 

弁護士などに依頼する場合のかかる経費は１社ごとにだいたい４万円。

 

７社から借金があればおよそ２８万円いります。

 

必要な相手方との交渉を自ら行うこともできないことはないかもしれませんが、法的な経験がない方の場合相手側が自分に有利なプランを出してくるので、気を付けなければなりません。

 

くわえて、任意整理を選択するとしたとしてもあなたの保証人にカネを払ってもらうわけですから、借金をしたあなたはたとえ少しずつでも保証人に支払っていくべきです。

 

続いて３つめは保証人となっている人もあなたと同様に「破産を申し立てる」という選択です。

 

保証人となる人も破産した人とともに破産申告すれば、その保証人の義務も返さなくて良いことになります。

 

ただ、もし保証人が戸建て住宅などを登記しているならば該当する資産を没収されますし法令で資格制限のある職業についているのであるならば影響を受けてしまいます。

 

そのような場合、次の個人再生を検討するといいでしょう。

 

４つめの選択肢は、「個人再生という制度を使う」ようにします。

 

マンション等を手元に残したまま負債整理をしていく場合や、破産宣告では資格制限にかかる業務に従事している場合にふさわしいのが個人再生による処理です。

 

これなら自分の家は処分が求められませんし破産宣告の場合のような職種の制限資格に影響する制限が一切かかりません。